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Vol.13 再生砕石とコンクリート用再生骨材の違い
「再生砕石」と「コンクリート用再生骨材(以下、再生骨材)」は、ともにコンクリート構造物を解体する際に発生するコンクリートがらを破砕して製造するリサイクル材料ですが、その用途と品質が異なります。今号では、両材料の違いについて解説します。
用途の違い
再生砕石の主な用途は、道路用路盤材や建築の基礎地盤材などです。再生砕石の主な種類としては、RC-40,RM-40などがあります。再生骨材の主な用途は、コンクリート用原材料の骨材です。再生骨材の種類には、再生骨材L,再生骨材M,再生骨材Hの3種類があります。
材料特性の違い
再生砕石と再生骨材の違いは、天然骨材の周りに付着しているモルタルやセメントペーストの量の違いです。
再生砕石はモルタルやセメントペーストが多く付着しているため、コンクリート用の骨材として使うことはできず、道路用路盤材などに使用されます。再生骨材は製造工程でモルタルやセメントペーストを除去しているため、コンクリート用の骨材として使うことができます。除去の程度が大きい(天然骨材に近い)順に、再生骨材H > 再生骨材M > 再生骨材L のグレードになります。再生骨材を原材料として使用したコンクリートのことを「再生骨材コンクリート」といいます。