業界情報
Vol.11 「コンクリートがら」と「コンクリートくず」の違いについて
都市開発におけるビル解体等で発生する産業廃棄物の中に「がれき類」「コンクリートがら」「コンクリートくず」がありますが、これらの違いは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」と「廃棄物処理法施行令」により定められています(産業廃棄物種類の詳細についてはTECH info Vol.7参照)。今号ではその違いについて具体例を挙げて説明します。
産業廃棄物の種類
事業活動に伴って生じた廃棄物は、廃棄物処理法で直接定められた6種類(燃え殻・汚泥・廃油・廃酸・廃アルカリ・廃プラスチック類)と、廃棄物処理法施行令で定めた14種類の計20種類に分類されます。「がれき類」と「コンクリートくず」は同施行令で定めた14種類に分類されるもので、あらゆる事業活動に伴って排出されます。
「がれき類」・「コンクリートがら」・「コンクリートくず」の違いについて
「がれき類」とは、工作物の新築・改築または除去に伴って生じた各種廃材であり、がれき類の中のコンクリート破片のことを「コンクリートがら」と言います。これに対して「コンクリートくず」は工場の製造工程等で生じるコンクリート製品の不良品やクズのことを指します。 なお「がら」とは、物が触れ合う「ガラガラ」という音に由来するものです。