黒姫の強み

黒姫グループのSDGs達成に向けた取り組み

資源循環型社会の実現

黒姫グループでは、2030年までに達成すべき具体的な目標「持続可能な開発目標:SDGs」を掲げています。
今の豊かな生活を今の開発活動が自然環境に悪影響を与えず、次の世代において豊かな開発活動が持続できるようにするために、資源循環型社会の実現を真剣に考えます。

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)

SDGsとは

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、国連が提案した17の開発目標です。これらの目標は、2030年までに達成することを目指しています。SDGsは「貧困」「飢餓」「教育」「健康」「持続可能なエネルギー」「住み続けられるまちづくり」「つくる責任・つかう責任」「気候変動への具体的な対策」などの社会の問題に取り組むための国際的な計画です。

黒姫グループが取り組むSDGs

目標11.住み続けられるまちづくりを

目標11.住み続けられるまちづくりを

この開発目標は、都市の持続可能な開発を促進し、人々の生活の質を向上させることを目指します。

具体的には、住みやすい都市環境の整備、適切な住宅へのアクセス、公共交通の改善、文化遺産の保護、災害への備えなどが重要な取り組みとなります。この目標の達成には、都市計画や政策の改善、市民参加、民間企業の協力などが必要です。持続可能な都市づくりは、人々の生活の質の向上と地球環境の保護につながる重要な目標です。

産業廃棄物は、都市において発生量が多く環境への影響が大きいと言えます。住み続けられるまちづくりのためには、産業廃棄物の発生抑制と削減・適正処理・リサイクルによる循環は重要な課題です。

開発目標11に対する黒姫グループの具体的な取り組み

  • コンクリートがらの収集運搬
  • 再生砕石としてリサイクル

都市再開発などの建設現場から発生するがれき類(主にコンクリートがら)を収集運搬し、中間処理場で適切に保管した上で、がれき類をほぼ100% 再生砕石や再生砂にリサイクルします。リサイクルされた再生砕石や再生砂は、建設物基礎材や道路路盤材として都市開発などに使用されることにより、循環型社会に結び付き「住み続けられるまちづくり」の開発目標に貢献しています。

目標12. つくる責任、つかう責任

目標12. つくる責任、つかう責任

この開発目標は、持続可能な消費と生産の促進を目指しています。

具体的には、廃棄物の削減、資源の効率的な利用、持続可能な調達と供給チェーンの確保などが重要な取り組みとなります。また環境への負荷を軽減しながら、公正で包括的な経済成長を実現することも目指しています。企業や消費者が持続可能な行動をとることが求められます。

一方、私たちは日常生活の中で様々なものを消費し、使えなくなったものを廃棄していきます。これは、産業全体でもいえることです。

この廃棄物の処理やリサイクルは適切に行われなければ、地球環境に大きな影響を与えてしまいます。
開発目標12の傘下に設定された11個のターゲットのうち、産業廃棄物に関連する主なものを抜粋してご紹介します。

  • 2030年までに天然資源の持続可能な管理および効率的な利用を達成する。
  • 2030年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物資やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
  • 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用および再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

開発目標12に対する黒姫グループの具体的な取り組み

  • つくる責任に貢献
  • 再生砕石としてリサイクル

がれき類(主にコンクリートがら)の収集運搬事業と中間処理業、リサイクル業(再生砕石の製造・販売)に一貫して対応することにより、がれき類をほぼ100%リサイクルし、これを都市再開発の基盤材料として市場に供給します。

このことにより「天然資源である天然砕石の採掘削減と効率的な利用」、「製造した再生砕石や再生砂の品質管理徹底による有害化学物質の含有量や、溶出量の品質規格・品質基準の遵守による、摘要用途での有害化学物質汚染の防止」、「がれき類のリサイクルによる廃棄物発生の削減」に貢献します。

また、再生砕石「CO2-Nomicom」(RC-40)は、グリーン購入のためのサイト「グリーンステーション・プラス」でも紹介しています。

目標13.気候変動に具体的な対策を

目標13.気候変動に具体的な対策を

この開発目標は、地球温暖化などによる気候変動の影響を軽減し、持続可能な未来を確保するために取り組むことを目指しています。
具体的な対策としては、温室効果ガスの排出削減、再生可能エネルギーの活用、気候変動への適応策の推進などが重要です。

また気候変動に関する啓発や教育の推進も重要な要素となります。
国際的な協力と連携が必要であり、政府、企業、市民社会が協力して持続可能なエネルギーとクリーンな環境を実現するために取り組んでいます。

気候変動対策は私たちの未来を守るために不可欠な目標です。
産業廃棄物業界で取り組める具体的対策としては「処分場設備で使用する燃料・電力の削減」、「グリーン調達(処分場などで使用する原材料や部品・資材・サービスなどをサプライヤから調達する際に環境負荷の小さいものを優先的に選ぶ取り組み)」、「グリーン電力利用(CO2を発生しない再生可能エネルギーから得られる電力の利用)」などがあります。

開発目標13に対する黒姫グループの具体的な取り組み

  • 中小企業SBT認定を取得
  • 目標13.気候変動に具体的な対策を

黒姫グループでは、温室効果ガスの排出削減に取り組んでいます。グループ全体で科学的根拠に基づいた温室効果ガスの将来的な排出削減目標を設定し、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアティブ「Science Based Targets initiative (SBTi) 」による中小企業SBT認証の取得を、政令指定都市での産業廃棄物処理業界(がれき類中間処理業)では日本で初めて取得しました。温室効果ガス削減目標として、Scope1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)とScope2(他社から供給された電気の使用に伴う間接排出の削減)の合計値で、2030年までに2021年比で42%削減を目指します。

さらに、再生砕石や再生砂は、その表面に露出した未反応のセメント成分が大気中の二酸化炭素(CO2)と化学反応を起こし炭酸カルシウムが生成されることによって、再生砕石や再生砂の質量比で約10%程度のCO2を固定できます。黒姫グループでは自社グループで扱う再生砕石や再生砂で固定できるCO2の総量を分析試験により算定し、様々な建設ライフサイクルケースにおけるライフサイクルCO2を天然砕石と比較し、ステークホルダーに開示していくことを予定しています。
このことにより、自社グループだけではなく、 コンクリートがらを排出する事業者様や再生砕石や再生砂を購入していただくお客さま、ご使用いただくお客さまにとっての脱炭素社会への定量的貢献を示せるシステムの構築を始めたところであり、 新しい付加価値を創造するイノベーションを加速させ「黒姫グループならでは」の事業領域を確立していきます。

また首都圏の都市再開発建設現場の基盤材料として、黒姫グループで製造する再生砕石や再生砂をご使用いただくことにより、天然の砕石や砂と比べて、製造時に発生するCO2が削減できることと、山間部で製造される天然砕石と比べて首都圏までの運搬距離が短くなり、運搬車両が排出するCO2量を削減することができます。このため、ライフサイクル(原材料調達~製造~使用現場までの運搬~施工~再利用~将来的な廃棄)において排出されるCO2(LCCO2)を天然砕石と比べて大幅に削減することができます。

黒姫グループのSDGsの取り組みに関するご報告

黒姫グループでは、2030年までに達成すべき具体的な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」を掲げています。
こちらの目標に対するエビデンスとして、当コーポレートサイトにてご報告レポートを掲載していく予定です。
ただ企業としての開発目標を掲出するだけでなく、その取り組み結果と効果をステークホルダーと積極的に共有することで、企業としての公共性を追求していきます。

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